カラーイラストの描きかた

1.ラフと下描き~思い付き、そして行き当たりばったり~

カラーイラストの描きかた1 がいちまこと

ビビッとイラストの構図を思いついたら、そこらの手元にある紙にこれまたそこらにあるペンでラフをババッと描いていきます。

 

ちなみに、このとき描いた紙の裏をペラッとめくると・・・仕事の人事給与通知書でした(汗)

イメージを忘れないように、かつ、ラフをトレースすることが多いため、下描きより丁寧なときが多い(苦笑)

で、そのまさにラフより下描きが雑~ぃ例。

カラーイラストの描きかた2 がいちまこと

写真が逆なワケじゃありません。 このときはシャーペンを、そのまま主線にするためこんな薄~な感じに。

イラストを描く紙は特に決めてません。イラストのイメージに合えば、黒い紙だろうが何だろが。サイト用のイラストは、100均のスケッチブックに描くことがほとんど。


2.ペン入れ~謎のシャーペンと配色~

カラーイラストの描きかた3 がいちまこと

ペン入れというのも変だけど、主線を水色のシャーペンで描いていきます。あとでまた訂正するので、この段階では線が薄いままです。

 

水色シャーペンは、普段は下描き用のものです。万が一、消しゴムかけ忘れがあってもスキャナで色をとばせるから。

水色シャーペンを使うときは、普段使いの消しゴムと混同させないよう気をつけます。芯の黒い色が消しゴムに移らないようにするためです。

 

パソコンソフトで色を塗る場合は、ミリペンでペン入れをします。

カラーイラストの描きかた4 がいちまこと

カラーイラストのみならず、サイトの配色にも参考にさせてもらっている本です。暖かい感じ・女性向けなど、テーマに合わせて配色が選べるので楽です。(中古で購入)

 

イラストのテーマとイメージに合った色を、ここからチョイス。

今回は子どものイラストなので、若者向けで活発をイメージした色に。主色は、本にのっとって3色に絞ります。


3.着色前~使っているもの~

カラーイラストの描きかた5 がいちまこと

今回使用したペンは、三菱のツインペン24色。

といっても、全ては使いません。広い面や重ね塗りには適さないけれど、発色が個人的に好きなため、愛用してます。

 

本来なら、水で薄めたりして使用するはず。が、自分はそのまま使っています。

あとは、ばら売りのトンボの水彩ペンを数色。

カラーイラストの描きかた6 がいちまこと

サンスター文具の絵手紙用水彩ツインペン24色。こちらも併用します。

左に映りこんでるのは、ネーミングに悩んだときやネタさがしなどで使う、常備してある国語辞典。今回のカラーイラストには全く関係無いです。

カラーイラストの描きかた1 がいちまこと

最初に、人物の肌の色をカブらないよう、それぞれ選んで抜いておきます。

このイラストは夏のイラストなので、男の子は褐色系を、女の子は都会っ子の設定なため、やや桃色系を選びます。

今回のイラストは、背景を白のまま残すため、最初に肌の色から塗ります。


4.着色する~下地の色~

カラーイラストの描きかた7 がいちまこと

基本、色を塗る順番は・・・

色が薄く広い面(背景を塗る場合は背景を優先)から、濃い色のとこへ。

 

影や重ね塗りはまだここではしません。全体の配色のバランスを見るためです。

服の模様や網など、細かい部分もこの段階ではまだスルー。

カラーイラストの描きかた8 がいちまこと

背景の草も小さいですが、全体バランスを見るためにとりあえず色を置いていきます。

 

・・・って、デジタル加工じゃないんだから、「とりあえず」は通用しないよね・・・(汗)

 

当たり前のことですが、アナログ塗りはごまかしは出来ても、パソコン動作のような取り消しや元に戻すといったことができません。

そのため、こうやって書いてると雑な作業のようですが、実は結構神経を使うトコです。


5.着色する~重ねがさね~

カラーイラストの描きかた9 がいちまこと

光の方向をざっくりと考えながら、色を重ね塗りしていきます。

 

このイラストは俯瞰(ふかん。上から見た図)のため、正確にはトンボの位置が一番明るくなります。

が、そーなると子どもたちの色を暗く濃くしなければならないので、左上のほうを明るくします。

 

服の模様など、細かい色もつけていきます。


6.主線の補正~見えますか?~

カラーイラストの描きかた10 がいちまこと

水色シャーペンの線を濃く重ねて描いていきます。線が交わるところなど、ハッキリさせます。

 

漫画もそうですが、手前の線を太く、奥の線を細くするため、手前設定のトンボの線を子どもたちより太く細かく足していきます。

カラーイラストの描きかた11 がいちまこと

背景の配置物も少ないので、草もなるべく丁寧に描きこんでいきます。最低限、言葉の説明が無くても何かが分かるくらいにはしたい(希望)

 

・・・ってコレ、オオバコって分かるんでしょうか?(苦笑)

左が補正前、右が補正後。

 

色をあまり置けないぶん、線をくっきりさせて陰影を表現します。



7.完成~ど、どうよ?~

カラーイラストの描きかた12 がいちまこと

ホワイト使用しません(笑)

この後、データ化するためスキャナで取り込んだときに、PhotoShopで明るさやコントラスト補正と画像サイズを整えます。解像度も、Web用なので72~150くらい。

 

あと、画面で見たときに配置バランスが気になったら、ちょっと移動させたりします。

 

自分の場合、イラストに関してはなるべく文字を入れないようにしています。言葉は見た方に考えてほしいので。

 

 

お疲れ様でした!!

今回は、ちょっと特殊なイラストの描く場合を紹介してしまいました(汗)

完成品は、春・夏のイラストつかまえて!を見て下さいね。

 

あくまでも、ケースバイケースで作画していくため、毎回このやり方をしている訳ではありません。

くどいようですが、自己流で気まぐれなので、みなさんはそれぞれ得意な描きかたでイラストを楽しんで描いてくださいね~。